皆さん、看護師も「派遣」社員がいることをご存知ですか?
ええ!それって違法じゃないの?と思われる方もいる方と思います。
実は平成18年に派遣法改正により、看護師を含む医療業務で派遣が可能になったのです。
「短期で働きたいけど、パートやアルバイトより好条件で働きたい。」
「気に入った職場で正社員になりたい。」
なんて考えている人にはピッタリな働き方なんです。
今回はそんな看護師の「派遣」について紹介していきます。
Contents
自由に働ける!派遣看護師
そのため、雇用契約は派遣会社と結ぶため、給料は勤務先の医療機関ではなく、派遣会社から支払われ、社会保険や福利厚生などの待遇も派遣会社のものが適用されるの。
派遣で働くメリット
・サービス残業をしなくて済む
派遣として働く場合、雇用契約は派遣会社と結びます。
事前に勤務時間は契約で決まっていますので、無理な残業は簡単に断ることができますし、残業代や深夜手当は原則全額支給されます。
直接雇用の場合だと断りづらい残業や夜勤に悩まされながら働くこともあるかもしれませんが、派遣先が残業代を支払いたくないため、残業を頼まれること自体あまりありません。
・自分の働きたい期間、働きたい場所で働ける
働きたい期間に働きたいだけ働けるのが派遣最大のメリット。
家事・育児といったプライベートの都合や専門学校に通いながら夏休み期間だけ働きたい、という人にとって、都合に合わせて働ける派遣看護師はとても支持されています。
また、実際に働いてみないとわからないことも多く、職場に当たり外れがありますが、派遣の場合はもし自分に合わないと感じたら、職場を変えてもらうことも出来るため自分に合った職場を見つける事ができます。
・お給料もそこそこ貰える
派遣のお給料は時給制。
同じく時給制のアルバイトやパートと比較すると、月収はかなり高めになります。
正規社員と比較した際、ボーナスは出ないものの、時給が高く、月々の手取りが高いため、年収で見ればそこまで見劣りすることはありません。
・責任が重い仕事や委員会・勉強会は免除
仕事の内容は正社員と変わらないものの、難しい患者さんや重たい責任を伴う仕事は、優先的に正社員に割り振られます。
加えて、係や委員会、勉強会は、派遣に参加させると医療機関が残業代を支払わねばならなくなるため、大抵の場合、免除されることが多いです。
・何かあった時に派遣会社に頼れる
派遣会社が派遣先とあらかじめ業務や勤務条件の範囲を契約で結んでいるため、サービス残業や規定外の業務をさせられそうになった場合は、派遣会社から派遣先に厳しく注意してくれるのです。
人間関係のトラブル等に巻き込まれたときも、派遣会社は派遣先との間に立って問題を解決してくれます。
派遣で働くデメリット
・ずっと同じ職場で働けない
派遣で働く場合、一箇所の職場に留まり続けるのは、どんなに長くても3年まで。
多くの場合は長期派遣でも1年~1年半程度でその職場とお別れしなくてはなりません。
派遣期間終了後は、希望すれば派遣会社が紹介してくれる別の職場でまた働くことになるため、ずっと同じ職場で働いていたい、という人にはあまり向きません。
派遣会社から次の職場を紹介してもらえるため、転職活動はそれほど大変ではありませんが、定期的に新しい職場で新しいお仕事を始める柔軟な適応力が必要です。
派遣先によっては、長期派遣からそのまま正社員にシフトできる場合もあります。
紹介予定派遣なら実際に数ヶ月働いてみて、期間終了後に病院側との合意があれば正規雇用で働くこともできます。
・入職時、新人教育が省略される場合がある
派遣の仕事を探す場合、一時的な雇用という趣旨から主に「即戦力として働ける方を募集」という求人が多いようです。
通常、看護師が病院に入職して最初に行う新人看護職研修は、派遣で働く場合には実施されませんので、派遣で働く前にある程度の職務経験が必要です。
もちろんわからないことやその医療機関特有のルールは、周囲の人に聞けば教えてくれますが、スキルに自信が無い人は少し不安が残るかもしれません。
・給料が上がらない
20代、30代では正社員とさほど変わらないほど給料が貰える派遣看護師ですが、年齢、経験に関係なく、給料はほぼ横ばいのままで、ベテラン看護師と呼ばれる年代になると、正社員との給料の差が出て始めるため、物足りなさを感じるかもしれません。
まとめ
正社員、派遣社員、どちらともメリットデメリットはあります。
同じ看護師として働くのならば、より自分にとってメリットが大きい働き方を選び、楽しく看護師を続けれる環境を作れると良いですね。
もし派遣社員として働くと決めたのならば、登録する派遣会社選びも慎重に行いましょう!