精神科の看護師はどのようなイメージがありますか?
他の科に比べ、患者の対応が大変だという話を聞いたことがある方もいるでしょう。
しかし、精神科の患者は対応が大変だというのはほんの一部です。
精神科は他の科に比べて、看護師の仕事はラクなものばかりだといえるでしょう。
そのためあなた自身、精神科の看護師について下記のように気になっていますよね。
- 精神科の看護師ならラクそうだから、転職を考えてみようかな
- 今の状況と精神科の看護師の状況を比較したいから、仕事内容を知っておきたい
- 仮にラクそうだったとしても、収入的にはどうなのか教えてほしい
- 精神科の看護師は「病む」と聞くけど本当なのか、対処法があれば知りたい
そこで今回は、精神科の看護師について詳しく紹介していきます。
正直なところ筆者としては精神科の看護師はかなりオススメですが、100%誰にでも精神科の看護師がオススメ!というわけではありません。
精神科の看護師は、どんな仕事をするのか知っておかないと、あとで後悔するかもしれないからです。
そのためぜひ最後まできちんと読み進めて、リスクを回避しつつ賢く精神科の看護師転職を検討してくださいね!
Contents
精神科看護師の仕事内容はラクなものばかり
精神科医の看護師の仕事は他の科に比べて、ラクなものばかりです。
具体的には
- 検査のための採血
- 注射・点滴
- 血圧測定
- 診察前の質問(医師の補助)
というように医療行為は少ない場合がほとんどです。
それでは、具体的に看護師の仕事内容について紹介していきます。
検査のための採血
血液検査をおこなうための採血をおこなわれます。
うつ病などの病気を診断する前に、体の状態を確認しておくためです。
例えば、眠れない・気分が落ち込むといった理由は、食事がとれていないことが原因なのか、または、別の病気が原因で精神症状が起きていることもあります。
注射・点滴
食事がとれない患者さんには、栄養補給のために点滴をすることがあります。
また、治療は抗精神病薬といった経口薬を利用しますが、注射剤を利用することもあるのです。
その人の症状に合わせて注射や点滴をします。
血圧測定
患者の体調を管理するために、血圧測定をします。
自律神経のバランスや薬の影響により低血圧になる方がいます。
また、糖尿病など生活習慣病にかかっている方は定期的に血圧測定が必要になる場合があります。
診察前の質問(医師の補助)
初めて来院した患者さんは、問診票を書いていただきます。
その内容を詳しく聞くために、看護師が医師の診察の前に話を聞くことがあります。
医師の診察がスムーズにおこなうための準備です。
でも、精神科はなんとなく怖いという方もいるのではないでしょうか?
例えば、暴力をふるわれたり、暴言をはかれたりするといった場合です。
それでは、どのような実情があるか見ていきましょう。
「ラク」の反面、「病む」という声もあるのが実情
それでは、精神科の少し気になる点を確認していきましょう。
- 暴力をふるわれる
- 暴言をはかれる
- 人間性を否定される
このような点が気になる方も多いのではないでしょうか?
ひとつずつ解決方法も説明していきますので、じっくりご覧になってください。
暴力をふるわれる
ニンゲンの看護師やってる友達で精神科に勤めてる子がいるんだけど
いつも歯型とか、つねられたアザとかつけてるよ。
何されてもガマンしないといけない(*´-`)
その子は何度か胃潰瘍とかで入院なってたなぁってRTの見て思い出した(*´-`)
— あにまるん (@Animalun_Nurse) 2018年12月20日
参考:Twitter
ひとりで対処しない
暴力をふるう患者さんは、できるだけひとりで対応しないようにしましょう。
できれば男性看護師と一緒に行くと予防できます。
患者さんは、女性というだけで手を出してくる人がいるからです。
もし、暴力をふるわれそうになったら、男性が抑えてくれるし、ボディーガードにもなるからです。
我慢しなくてもよい
暴力は我慢するべきではありません。
「病気だからしょうがない」「私が我慢すればいい」と思っているのは間違いです。
この状態を続けているとあなたの調子が悪くなってしまいます。
一度でも暴力をふるわれたら、すぐに医師や上司に報告しましょう。
精神状態が落ち着いていない場合は、患者さんの薬があっていない場合もあります。
暴言をはかれる
多弁に上からものを言う患者に陰性感情をもった。
「薬もちゃんと飲んだってるやろ?やからお前も俺のいうこと聞けやコラ。」
誰のための薬だよ!
同僚に愚痴をこぼし、発散する。
すばらしい先輩方と一緒に働けてありがたい。— 精神科看護師のつぶやき (@dr0h4C5MWLMVydO) 2018年12月16日
参考:Twitter
冷静に判断をする
患者さんの暴言は、病気から出る言葉です。
かならずしも本気であなたのことを憎んで暴言をはいているのではありません。
ときには、あなたの心を傷つけてしまうこともあるでしょう。
患者さんから愚痴やクレーム出た場合は、感情的にならず冷静に判断しましょう。
患者さんの話を聞く
患者さんの暴言は、何か理由があるはずです。
単に、何もかも気に入らないということも考えられます。
もしくは、患者さんは自分の不安をだれかに話したいのかもしれません。
患者さんは自分で話をしているうちに、落ち着いてくることがあります。
まずは患者さんの話に耳を傾けてみましょう。
患者さんが落ち着かない場合は医師に相談する
どんな対応をしても治らない場合は、医師に相談してみましょう。
患者さんがイライラする原因は、薬がその人にあっていないのかもしれません。
薬を変えるだけで、患者さんの気持ちが穏やかになることがあります。
あなたの手に負えないときは、上司や医師に相談しましょう。
人間性を否定される
精神科通院はよくやるよー。看護師とか看護学生とかめっちゃ、通うよ。医者に気を使い、患者に罵倒され、患者家族からは無理難題を突きつけられて人間性を否定されて自分の生存価値を否定されてる気分になるから精神的に落ち込む人多いもん。
— きがわ@1/13.6C に35a (@takigawa5103) 2015年5月18日
参考:Twitter
患者さんの言葉にまどわされない
患者さんや患者さんの言葉にまどわされないようにしましょう。
病気だけでなく、病気に対するストレスが、患者さんや患者さんの家族からの言葉となってしまうからです。
もし、人間性を否定されることをいわれたら、さらっと流しておきましょう。
他の人にほめられた言葉を思い出してみるのもいいですね。
あなたは、患者さんにいわれるほど悪い人間ではありません。
看護師として働いている間は仕事と割り切る
看護師として働いている間は、どんなことをいわれても「これは仕事」と割り切りましょう。
ひとつひとつ落ち込んでいれば、きっとあなたの精神状態はこわれてしまいます。
そうならないように、自分で解決できない場合は、精神科に通ってもいいのです。
カウンセラーに話すだけでも楽になることがあります。
だれかにあなたの悩みを話してみてください。
きっとあなたの心もラクになるはずです。
実はこのような実情はほんの一部なのです。
もしかして、精神科に来る患者さんって怖い人が多いんじゃないの?と思っていませんか?
たしかに、自分で病気のことを認めたくない人や、病気によるストレスで暴れたり、暴言をはいたりする人はいます。
しかし、これは精神科だけに限りません。
例えば、内科や循環器科でも自分の病気がよくならないせいで、常に不機嫌な態度をとったり、ちょっとしたことで怒鳴りつけたりする人もいます。
だから、他の科と比べてそれほど変わりがないということがわかりましたね。
それでは、次に精神科の給料について調べてみましょう。
仕事が思ったよりもラクで給料がよければ、ちょっと精神科で働いてみたい!と思いますよね。
ラクでも給料は高いレベルを維持している
愛知県一宮市の給料のモデルケースをいくつか見てみましょう。
・社会医療法人杏嶺会 上林記念病院(総合病院)
経験3年 月額294,000円 年収440万
・社会医療法人杏嶺会 いまいせ心療センター(一般病院)
初任給279,000円
・社会医療法人大雄会 総合大雄会病院(精神病院)
看護師(大卒)総月給304,381円
3番目の社会医療法人大雄会 総合大雄会病院は、総合病院よりも1万円近く高いです。
もちろん経験年数や学歴によっても異なります。
あなたの条件によっては、もっと給料が上がる可能性もあります。
この3つの病院の給与を比較してみると、それほど差がありません。
精神科は比較的ほかの科に比べて、仕事がラクだけでなく給与アップものぞめるのです。
では、精神科の看護師ってどんな人がオススメなのでしょうか?
逆にオススメできない人も気になりますよね。
精神科の病院に応募する前に、自分が精神科の看護師にむいているかどうか確認してみましょう。
精神科の看護師がオススメな人5つの条件
精神科の看護師に向いている人の条件についてご紹介します。
- 患者さんの気持ちをわかってあげられる
- いつも明るく接することができる
- どんなことにも根気強く付き合うことができる
- 人と話すことが好き
- いつでも冷静に判断できる
あなたにあった条件が見つかりましたか?
具体的にみていきましょう。
患者さんの気持ちをわかってあげられる
精神科の患者さんは、とても辛い症状を抱えています。
精神的に落ち込むだけでなく、イライラしたり、泣いてしまったりすることもよくあります。
そんなときでも、患者さんの気持ちに寄り添い、気持ちをわかってあげられる人が向いています。
いつも明るく接することができる
精神科の患者さんは、いろんな悩みを抱え落ち込んでいることが多いです。
そんな患者さんにも、いつも明るく接することができる人が向いています。
もし、自分自身に辛いことがあったとしても、患者さんには見せないということも大切です。
あなたの顔を見れば、明るい気持ちになれるといわれればうれしいですね。
どんなことにも根気強く付き合うことができる
患者さんは、いろんなことを考え行動しています。
例えば、少しでも早く病気を治して働きたいけれど、思い通りに体が動かない、前向きな気持ちになれないといった方もいます。
そんな方のために、患者さんの気持ちを理解し根気強く付き合っていくことが大切です。
人と話すことが好き
普段から人と話すことが好きな人に向いています。
患者さんは、誰とも話したくないという人や、誰かに自分の悩みを聞いて欲しい人などさまざまです。
人と話すことが好きな看護師であれば、患者さんと話すことも苦ではありません。
話し上手な看護師さんであれば、相手の悩みを引き出すこともできるからです。
いつでも冷静に判断できる
患者さんは、急に体調が悪くなったり、精神的に落ち込んだりします。
そんなときでも、あわてず冷静に判断できる人が向いています。
例えば、患者さんの様子が急に変わった場合でも、やさしく声がけができる、必要であれば医師に報告できるなど迅速で冷静な行動ができる人です。
精神科の看護師がオススメできない人5つの条件
逆にこの人は精神科の看護師に向いていないという人をご紹介します。
- すぐ落ち込んでしまう
- 自分で問題を抱え込んでしまう
- 他の人に頼れない
- 患者さんの言葉に流されてしまう
- 人間関係を築くのが苦手
少し気になる内容ですね。
具体的にみていきましょう。
すぐ落ち込んでしまう
患者さんは、精神状態が不安な方が多いです。
そのため、思ってもみないことをいってみたり、暴言をはいたりすることもあります。
あなたが、その都度患者さんにいわれた言葉に反応していれば、精神的にもちません。
どんなことがあっても、すぐに落ち込んでしまう人は向いていません。
自分で問題を抱え込んでしまう
患者さんにあなたを否定されるようなことをいわれた、影で手をつねられたなどといったことが合った場合、自分ひとりで抱えてしまう人は向いていません。
自分ひとりですべて問題を抱えてしまうと、患者さんの回復にもよくないでしょう。
何か問題があっても、あなたひとりの問題ではないのです。
他の人に頼れない
患者さんと何か問題が合った場合、他の人頼れない人は向いていません。
例えば、ある患者さんはいつもあなたにきつい言葉でせめてくるとします。
また、影でいつも暴力をふるってくるという人もいるかもしれません。
そんな場合でも、周りの人に助けを求められない人は向いていません。
患者さんの言葉に流されてしまう
例えば患者さんが、「あなたは人間としてまだまだ未熟だ」といったとします。
その言葉に流されてしまうようでは、精神科の看護師に向いていません。
精神科の患者さんは、精神的に不安定な人がほとんどです。
病気がその言葉を発しているということを理解していないと、言葉に流されてしまいます。
人間関係を築くのが苦手
どのような職場でも人間関係を築くことは大切です。
特に精神科では、患者さんだけでなく医師・看護師と良好な人間関係を築けない人は精神科で働くのは難しいでしょう。
報告・連絡・相談できる人間関係は特に大切だからです。
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まとめ
最後に、今回紹介した精神科の看護師について重要ポイントをまとめましたのでご確認ください。
- 精神科の仕事内容はラクなものばかり
- 仕事内容の割には給料がよい
- いろんな問題に対応できれば精神科も働きやすい
- 精神科の看護師に向いている人向いていない人がいる