
看護師は人の命に関わる仕事をするためミスが許されず、常に完璧に仕事をしなければなりません。
しかし、看護師も人間です。ミスをしてしまうこともあります。
そのミスが医療事故に関わるミスとなり、患者さんやその家族から看護師本人が直接訴えられるケースもあるんです。
そんな「もしも」の時のためにあるのが「看護師賠償責任保険」
自分を守るためにも保険の内容と重要性を知り、保険加入を検討してみてください。
Contents
看護師賠償責任保険の必要性
[st-kaiwa1]先輩、今日ミスをしてしまって、危うく患者さんにケガを負わせてしまうところでした…。[/st-kaiwa1]
[st-kaiwa2]何事もなかったのならよかったけど、私たちのミスは命に関わるリスクの高い仕事から今後ミスを起こさないよう気を付けてね?[/st-kaiwa2]
[st-kaiwa1]はい、すみませんでした…。[/st-kaiwa1]
[st-kaiwa2]あおちゃんはそんな「もしも」が起きた時のために責任を取れるよう保険に加入している?
ミスをした時、病院ではなく看護師本人が訴えられるなんてこともあるのよ。[/st-kaiwa2]
[st-kaiwa1]そうなんですか!?
病院が保険に入っているから個人で保険に加入するなんて必要ないと思っていました。[/st-kaiwa1]
[st-kaiwa2]そんなことないわよ!
看護師個人が起こしたミスなら個人的に訴えられ、責任を取らなければいけないからね。
そんなときのために「看護師賠償責任保険」に加入しておくと安心よ。[/st-kaiwa2]
看護師賠償責任保険とは
現在の高度化・複雑化する医療において、看護師が業務を行う場が増加し、業務上で新たなリスクの発生、増大などにより、看護師個人が法的責任を問われる事例が増加しています。
ほぼすべての病院では、医療法人保険などに加入していますが、これだけでは看護師個人の賠償事故がカバーされないケースがあり、看護職賠償責任保険は、保険期間中に日本国内で看護師がインシデントや医療事故を起こし、患者・家族からそのことについて訴えられた際に、損害賠償責任を負担してくれる保険のことです。
看護職賠償責任保険という名の通り、加入・契約できるのは、看護師、准看護師、保健師、助産師となります。看護助手の方は対象外となります
主な事故例
対人賠償
誤った薬品を投与してしまい、患者に障害を負わせてしまった
対物賠償
うっかり患者の眼鏡を踏みつぶしてしまった
人格侵害
患者との会話において、名誉を傷つけられたと訴えられた。
制度補償内容

支払われる保険金の種類
法律上の損害賠償金
・対人賠償の場合
被害者の治療費、入院費、慰謝料、休業補償等
・対物賠償の場合
被害財物の修理費、再購入費用等
争訟費用
訴訟費用、弁護士報酬、仲裁、和解、調停に要する費用等
初期対応費用
事故調査費用、通信費、見舞金、見舞品購入費用(対人事故の場合のみ)で社会通念上妥当な費用
人格権侵害
名誉き損または秘密漏洩に起因する賠償費用
保険に入るメリット
掛け金が安い!
日本看護協会に加入ならば、平成28年度契約の掛金は17ヵ月で3,700円。
この掛け金で5000万円程度の対人賠償が補償されるのは、非常に大きなメリットと言えるでしょう。
賠償請求の内容が妥当であるかを公正にチェック!
患者・家族から訴えられた場合、その損害賠償責任の程度および範囲、賠償額等について正当なのか不当なのかをしっかりと調査してくれます。
もちろん、病院などの医療施設自体も調査を行いますが、保険会社はより綿密に調査し、判断してくれますので、不当に訴えられた場合には、非常に心強い味方になるでしょう。
いざという時に相談にのってくれる!
実際に事故が起きた場合、自分は何をすればいいのか、逆に何をしてはいけないのか、分からなくて戸惑ってしまうのは当然といえるでしょう。
いざ何かが発生したときに頼れる、また、事故発生前でも業務に関する安全上の不安についてサポートしてくれる体制があります。
[st-kaiwa2]保険会社によって補償内容、掛け金が変わるから、自分に合った保険会社を見つけて保険に加入しましょ。[/st-kaiwa2]
まとめ
“看護師個人が責任を問われるケースが増えている”と聞いて、驚いた方も多いのではないでしょうか。
事故としては、年数回程度とまだまだ少ないものの事故が起きてからでは遅いです。
自信を持って仕事をしていくためにも、万が一のときに自分を守ってくれる看護職賠償保険について調べてみませんか?