土日休み!夜勤なし!収入良し!
条件の良い職場が多い産業看護師。
企業の医務室で働くだけではなく、保育園や幼稚園、医療機器メーカーなど働く場は多様です。
病院勤務の看護師とは違い、直接命に関わるような治療をしたりするわけではありませんが、専門的な知識や技術を必要とされ、やりがいのある職業です。
今回はそんな産業看護師をピックアップ!
病院勤務が合わないな…と感じている看護師さんはぜひ参考にしてみてください。
Contents
産業看護師ってどんな仕事?
だけど、土日休みや長期連休が取れたり、夜勤がなかったり、魅力が多い職業なの。
産業看護師とは
一般企業で働く看護師のことを「産業看護師」といいます。
産業看護師の仕事は、労働条件がよく、ワークライフバランスが取りやすいことが特徴です。
たとえば、夜勤がなかったり、土日祝日が休みだったり、デスクワークがメインなので体力的な負担が少なかったりします。
そのため、産業看護師に興味をもっている看護師は多く、人気がある働き方です。
産業看護師の職場
・企業の医務室・健康管理室
産業看護師の中でもとくに求人が多いのが、企業の医務室・健康管理室。
健康診断の実施、保険指導、メンタルヘルスチェック、緊急時の応対処置が主な業務です。
大企業の職場が多いので、土日休みや夜勤、残業があまりないようです。
病院勤務の看護師に比べ、事務作業が多いため、体力的に余裕ができます。
・保育園
0歳児や1歳児の保育を行う保育園では、看護師を募集しているところもあります。
保育園看護師の役割は、「園児の健康を守る」に尽きます。
看護・医療に精通していない保育士では、園児のケガの手当・病気の看護などを行うことができません。
仕事内容には、園児・職員の体調管理、園児のケガ・体調悪化時の対処、感染症の予防、蔓延時の対処、保護者への健康指導・健康相談などがあります。
子供が好きな方にオススメです。
・製薬メーカー(CRC)
CRCは治験を行う医療機関でのサポートを行う仕事です。
新薬が世に出るまでには、細胞や動物を使って様々なテストを行い、有効性と安全性を確認します。
そして、最後の段階で人間に対して行うテストが、「治験」です。
CRCは主に治験関連の会社に所属し、治験担当の医師と被験者の間に立って、治験がスムーズかつ安全に行われるようサポートします。
医療行為はほとんどありませんが、医師や薬剤師ら医療スタッフと接する機会が多いため、ある程度の医療知識は必須です。
・医療機器メーカー(フィールドナース)
フィールドナースとは、医療機器メーカーとして営業担当者と一緒に病院に行き、自社製品のデモンストレーションをしたり、納品時に医療スタッフに製品の使い方を説明する仕事です。
医療機器メーカーには外資系企業が多いため、英語力やPCスキルがある方向けです。
・高齢者向け施設
介護保険施設、有料老人ホームなどに勤務。
主な業務は利用者の健康管理。投薬のケア、高齢者の方の日々の健康状態を把握し、何かいつもと違うと感じた時に医療機関と協力して適切な処置を行います。
介護の仕事は、介護士が行うので基本的には「見守る」スタンスになりますが、施設により介護の補助を行う可能性もあります。
とてもニーズのある職場なので、給料の比較的高めで求人も多いです。
・健康相談を扱うコールセンターでの電話対応
コールセンターで電話での患者の健康相談やメンタルヘルスに関するカウンセリングなどを行う仕事です。
ただし、電話での診断は臨床経験が豊富な看護師でないと難しいため、応募資格として“5年以上の臨床経験”などの条件が求められる場合が多いことです。
また、患者さんは体調が悪い状態で連絡をしてきているため、キツい言い方をされてしまったり、不満をぶつけられたりすることもあり、精神的に疲れてしまうので、向き不向きがある仕事です。
コールセンターによっては、24時間体制で相談を受け付けていることがあり、その場合は夜勤があります。
ただ、仮眠はしっかりとれますし、デスクワークなので病院の夜勤と比べると体力的にはラクです。
給与面でみても、夜勤があれば病院勤務と給料があまり変わらないので安心です。
産業看護師のメリット
1.夜勤がなく、土日祝日に休める
産業看護師は一般企業に勤めます。
一般企業は、9時や10時が始業時間で、実働8時間働くのが一般的です。
また、休日は暦通りの土日祝日となることが多いです。
お正月やお盆なども、カレンダー通りに長期休みがとれます。
病院勤務ならばあきらめていたような旅行などの長期のバケーションも可能です。
2.成果が給料に反映されやすい
病院勤務の場合、経験年数が給料に反映されることが多いです。
しかし、一般企業は実力や仕事の成果が、給料に反映される傾向が強いです。
そのため、能力が高い人にとっては、一般企業で働く方が昇給のチャンスがあります。
日勤帯のみの労働時間を考えた場合、病院で働く看護師と比べて高収入のケースがほとんどで、大手企業になると看護師のなかでも高い収入を得ることができます。
3.デスクワークがメインで体力的な負担が少ない
産業看護師は、PCなどを使用したデスクワークが多いので、立ちっぱなしで働く病院看護師よりも体力的な負担が少ないです。
4.医療処置の機会が少なく心理的な負担が少ない
産業看護師は、医療処置を行う機会が少ないため、医療ミスがないように神経を張りつめることがなく、心理的な負担が少ないです。
産業看護師のデメリット
1.給料が下がる可能性がある
メリットでも説明した通り、産業看護師として働くと、夜勤や残業がない勤務スタイルになることがほとんどです。
そのため、病院看護師と比較すると、手当の分だけ収入が減り、給料が下がる可能性があります。
また、その会社本体の経営状況が大きく影響し、業績が悪いと収入が減ることも。
2.PC操作やビジネスマナーを覚える必要がある
病院看護師の仕事ではあまりない、PCを頻繁に使いますし、取引先や社内など様々な立場の関係者として仕事を進めていく必要があります。
3.医療処置のスキルが低下しやすい
産業看護師は医療処置を行う機会が少ないため、医療処置のスキルが低下してしまうことは避けられません。
もちろん、産業看護師としてずっと働いていく場合は問題ありません。
しかし、病院看護師に復帰する可能性がある人は、医療処置スキルが低下するリスクがあることを認識しておきましょう。
4.同僚の看護師がほとんどいない
病院看護師には同僚として多くの看護師がいますが、産業看護師の場合は同僚の看護師がほとんどいません。
職場によっては、看護師は自分だけしかいないこともあるでしょう。
だから転職サイトを上手に使って、良い産業看護師の求人をみつけてね。
まとめ
産業看護師はとても魅力的で人気の職業です。
「あの仕事は人気があるから…」ではなく、自分の性格や看護師資格などの面も考慮し、自分に見合った職場を探してみてはいかがでしょうか?
意外と身近なところにあなたにピッタリな職場があるかもしれませんよ。