これまでに産業看護師や産業保健師について紹介してきましたが、
実際のところ、仕事内容の違いがあまりわからない…
と思っている方もいるんではないでしょうか?
同じ「産業看護職」と言われる2つの職業ですが、結局やっていることは一緒じゃないの?と思われるでしょう。
今回はその違いについてお話しします。
Contents
実はそんなに違いがない?何が違う?産業看護師と産業保健師
仕事内容もほぼ同じで、保健師の資格があるかないかの違いくらいしかわからないです。
健康診断の実施、保健指導、メンタルヘルスチェック、急病や怪我の応急処置などは産業看護師、保健師ともに行う作業ね。
簡単に言えば、看護師は病気やケガを「回復」させるお仕事。
保健師は病気やケガを「予防」するお仕事ね。
ストレスチェックなど看護師は産業医無しでは実施することが出来ないけど、保健師の場合、産業医無しで保健師のみで実施することが出来るわ。
そのため大手企業の医務室は従業員の健康管理業務や職場環境の改善などが主な目的となるため、保健師の求人が多いの。
一方、工場などは、オフィスに比較すると仕事中の急病やケガへの対応が多い傾向があるので、手際よく医療処置ができることが重要とされ、保健師の資格より看護師としての臨床経験を重視されることが多いわ。
でも産業医も常駐しているような企業であれば、看護師、保健師の業務の差はあまりないようね。
逆に産業医が常駐せず、保健師と看護師のみで業務にあたることもあり、その場合も「保健師だからこの仕事」「看護師だからこの仕事」と区別せず、お互い協力しながら業務を遂行することもあるわ。
平成27年12月より、常時50名以上の方が働く会社にはそこで働く人たちの「ストレスチェック」が義務付けられていることは知っているかしら?
チェック後は高ストレス者と評価された労働者に対し、サポートなどを行っていくの。
ストレスチェックの検査実施者は、現時点では医師または保健師等と定められているわ。
けど、現在保健師に加え一定の研修等を受講した看護師や精神保健福祉士も検査を実施できるよう調整されているわ。
今後、一定条件をクリアした産業看護師がストレスチェック検査実施者となる可能性は多いにあるから、産業保健師と産業看護師の大切な仕事のひとつとなることは間違いないでしょう。
ストレスチェックによって多くの人が救われると良いですね。
最新医療や医療技術の面ではどうしても衰えてしまうものだけど、ひとりでも多くの人が病院にお世話になることのないよう健康を守る素敵な職業ね。
まとめ
結局のところ、産業看護師と産業保健師の大きな違いは職場で決まるようです。
自分が働きたいと思う職場が何を求めているかで決めるのがよいでしょう。
実際には看護師、保健師どちら問わず採用するケースもあるので、転職サイトなどをうまく利用し、素敵な職場を見つけてみてください。