今の職場を辞めたい!と感じている看護師さんは多くいるかと思います。
しかし、いざ退職しようと考えたとき、
まず何から始めるべきか
上司にはどんな風に退職することをつたえるべきか
伝え方や行動次第で、猛反対を受けたり、風向きが悪くなる可能性も。
そんなことを考えて辞めることが億劫になってしまっている方もいるかと思います。
今回は今の職場を円満退職できる方法をお教えします。
看護師の円満退職方法
「今は人手不足だから困る」「新しい人が入ってからね」「給料も昇給考えてるから」
なんて言われて、その時は退職するのを保留にしたんですけど、一向に人員が増えるわけでもなく、給料も変わらないままなので、また退職の話をしたらイザコザとなってしまったみたいで…
上司にも納得してもらえて、スムーズに退職する方法はないんですか?
でも、どんな理由があろうが病院側が退職を認めないなんてことは法律で禁止させられているのよ。
退職を申し出る前に準備したいこと
退職を申し出た際に色々なトラブルが起きる看護師が多いです。
どの病院も看護師不足が問題になっており、上司の反対・引き止めに合うケースや、契約条件(雇用関係)の内容を持ち出されて退職を認めないケースなどが頻繁にあります。
退職を申し出る前の、「心の準備」と「冷静に対応するための準備」が必要になってきます。
自分の心の準備をしっかりと
病院に退職を伝えた時に、今までお世話になった同僚や上司がどのような反応をするのか、非常に不安になる看護師が少なくありません。
お世話になった上司がどのような対応をしてきたとしても、「退職をする」という決意をもって冷静に対処することができる心構えが必要になります。
1、退職理由を明確にしておく
どのような希望を持って退職を決意しましたか?
病院に残ることは本当に正しい選択ですか?
などを、再度自分の中で問いただすことで、自分の退職理由を明確にしておきましょう。
まず、自分自身の中で退職理由を明確にしておくことが円満退職では大事になります。
2、退職は職員の権利であることを知っておく
「退職を認めない行為は労働基準法で厳格に禁止(民法627条)」されています。
看護師は強引な引き止めに合うケースが良く見られます。
色々な理由を付けてきますが、退職を認めない行為は上司だろうが誰であろうが、法で罰せられると肝に銘じておきましょう。
退職の申し出
自分が抱えている業務の引き継ぎや整理をする必要があるため、2ヶ月以上の期間をもって退職の計画行うのが良いでしょう。
円満退職を行いたいと思うのであれば、退職日の設定は慎重に行う必要があります。
病院の繁盛期
看護師が不足しがちな時期
などの退職はなるべく避けることをお勧めします。
すでに退職日が決定している場合は、なるべく早めに退職の意思を伝え、業務を引き受けない体制を作ってもらうようにお願いする気持ちが重要となります。
退職届
民法上の観点からも退職日の記録は書面で残すことが重要になります。
「何年の何月に退職を申し出た」という記録を残すこと、つまり「退職願」を書面で渡すことが非常に重要になります。
退職は伝えにくい事の1つとして上げられますが、後々トラブルにならないためにしっかりと記録は残しておきましょう。
退職届は一度提出した場合、通常取り消しが出来ないものとされています。
一番良い退職願のタイミングは、内定先がある状態で行うことがベストと言えます。
就業規則で退職日2ヶ月前から3ヶ月前に退職の申し入れをするよう設定されている病院もありますが、民法上で退職の申し入れから2週間(14日)で雇用関係の解消が可能になっているので病院側が退職の申し入れを受け入れなくても退職することは出来ます。
ただ、円満退職とはならないので、就業規則は確認しておきましょう。
でも、どんな理由でもその理由は「あなた」に対する事情ではなくて、「病院側」の事情でしかないことをしっかり心得ておいて。
自分の今後のための退職であるという強い意思をもって、退職の申し出に挑みましょう。
まとめ
退職を考えたとき、「もうやめてしまう職場だし、ちょっとくらい雰囲気が悪くなってもいいや…」と考えてしまうことも少なくありません。
でも、誰しもが「円満退職」をしたいと考えていますし、社会人としてのマナーです。
自分が突然辞めることで現場に混乱が生まれれば、それは患者さんへの看護の質を落とすことにもなりかねません。
看護師という命に関わる仕事だからこそ、きちっとやるべき対応はする。
そんな責任感とマナーを持って、退職や転職を考えましょう。